開業の背景~その1~では、子どもに関わる大人たちをご機嫌にしたいという想いをお伝えしました。
今回は開業背景のもう一つの理由をお話したいと思います。
私はマッサージが大好きで週に一度は通うほどでした。
一方でこの業界の当たり前にも少し違和感を感じておりました。
受ける側で感じた、その違和感の解消を自分でやろうと決意したのが開業理由になります。
具体的に以下の点に個人的には違和感がありました。
- 施術開始までの準備が面倒だった
- 施術時間が60分以上がベースで、長いと感じていた
- 全身マッサージが基本で、部分マッサージはオプション
- メニューが多く、複雑な料金システム
- 担当者が多数で、その都度自己紹介や圧の確認が必要
- ポイントカードや回数券の入会営業がしつこい
- 予約やキャンセルの電話がなかなか繋がらない
- 部屋が暗く、ひそひそ声、目隠しなどの寛ぎの強制感疲れ
それぞれ、補足すると、
①施術まで準備が面倒だった
>まず、「着替え」が実はあまり好きではないんです。個人店だと狭く気まずいなと。そして面倒くさい。着替えの衣装もジャージみたいなのが多く、ちょっと恥ずかしさを感じることもありました。
次に、「カウンセリング」。基本的にリラクゼーションは治療ではないのであまり症状改善は求めていなかったのもあります。また、単純に寛ぎたいという思いがありました。症状アンケートに書くのも面倒だし…。
次に、「ドリンク」。求めているのはマッサージなので、あまりドリンクにこだわりがなかった。飲んでいる時間が少しもったいないなと感じておりました。
②施術時間が60分以上がベースで長いと感じていた。
>ビジネスモデル上、施術単価×施術時間なので長い方がいいんです。
数ヶ月に一度の楽しみな施術であれば時間と費用をかけるのはいいですよね。
でも私の場合、週に一度や月に二度を仕事の合間で受けていたのでもう少し気軽な短いプランが欲しかったんです。また、足つぼ好きだった私にとって、足だけ60分してほしいという希望がありました。
③全身マッサージが基本でオプションで部分マッサージ
>恐らく②が影響していると思います。施術時間を長くなるのは全身マッサージだからとも言えます。
今日はメインで足だけ、頭だけ、腕だけと気軽にマッサージを受けられるといいなと感じておりました。
④メニューが多く、複雑な料金システム
施術を学んだプロは何でもできるんですよね。それは本当に尊敬します。
施術の組み合わせで選べる嬉しさもある一方で、メニューが複雑化してしまっていることもあります。
全身×足×頭で〇〇円、それにハンドもつけると〇〇円、オイルだと〇〇円、今なら〇〇割引など。
特にあまり時間がないときなどは、予約するにもシンプルな方が嬉しかった経験がありました。
⑤担当者が多数で指名もできない
この理由としては、3つありまして。
担当者によって「圧」が違うこと・会話が何度も重複すること・当たりはずれがあることです。
特にマッサージは好みの「圧」が大切なので、その人が指名できないととても緊張してました。
そして、住まいや仕事や趣味など当たり障りのない会話を担当が変われば何度もするのも苦手でした。
⑥ポイントカード入会や回数券の営業
マッサージはリピートが重要な事業です。なのでポイントカードは大事な営業施策です。
分かってはいても、施術中や施術直後にポイント入会や回数券の営業を受けるのがとても苦手でした。
だって断りにくいんだもの。ホットペッパーポイント貯まってるのでいいよと思ってました。
⑦電話が繋がらない
繁盛店は施術が多く、電話が繋がりません。こちらも気遣ってしまいます。
ここで困るのがキャンセルや遅刻連絡ができない点でした。
⑧寛ぎの強制感
真っ暗な部屋、静かなBGM、施術者のヒソヒソ声、寝ないといけないのかなと感じるプレッシャーが逆に寛ぎを妨げていたこともありました。特に苦手だったのが、「目隠し」。これは強制して欲しくない文化です。怖い、不安、窮屈そんな感情を抱いてました。よかれと思うサービスや空間が実は求めていなかった方には逆効果になることを体感しました。
長くなりましたが、施術を受けられる方の求めているものは様々だということ。
それを業界の当たり前にせず、選択肢が増えると嬉しいなと思い、クマノテを開業することにしました。
当方に共感される方がいると嬉しいです。
よろしくお願いいたします!
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